夢と希望と(虹原太助)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

2006年01月

毎日を生きていくためには、最小限のお金は
必要です。
しかしながら、お金に貪欲になりすぎたり、
お金の後を追っかける生き方は、
感心したものではないなと自分に
言い聞かせています。
心の満足感のある、また充実した人生を
送ろうと思ったら、お金とは一歩離れて、
また距離感をもって生きていくことも
必要だと思っています。

そういった意味では、お金のことは
お金に働いてもらい、人間はもっと
ほかのことで満足感を得た方がいいかも
知れないと思っています。
ある人の言葉を借りると、
「そろばん片手に南無阿弥陀仏」と
いったところでしょうか。

そうはいっても、現実的にはお金を稼がねば
なりません。
その一つの手立ては中国株だと考えています。
将来の年金対策にもなるのではないかと
考えています。

今後、中国に向かって怒涛のように
押寄せてくるであろう世界からの
遊資という波に乗ることであり、
また世界最大の消費をバックにした
マンモスの背中に乗ることだと
思っています。

横糸に中国経済、縦糸に中国株という構図は
なかなか糸が紐解けないと見ています。
事実、中国株は昨年の12月の途中より上昇して
来ています。

皆様の中にも「やった」と思ったり、
「やっと上がりだしたか」とか、ここはもう少し
観察しないと本物かどうかわからない」と考える
読者がおられると思います。
次回はその中国株について触れたいと考えています。

それでは稲盛和夫さんの箴言集を
紹介していきます。
私自身も紹介すると同時に復習しています。

「1.心を磨いていくことがこの世を生きる意味

私たち人間が生きている意味、人生の目的は
どこにあるのであろうか。
それは心を高めること、魂を磨くことにある。

生きている間は欲に迷い、惑うのが、
人間という生き物の性である。
ほっておけば、我々は際限なく財産や地位や
名誉を欲しがり、快楽におぼれかねない
存在である。

俗世間に生き、さまざまな苦楽を味わい、
幸不幸の波に洗われながらも、やがて
息絶えるその日まで、倦まず弛まず一生懸命
生きていく。

そのプロセスそのものを磨き砂として、
おのれの人間性を高め、精神を修養し、
この世にやってきたときよりも高い次元の魂を
もってこの世を去っていく。
ここに人間の生きる目的がある。

昨日よりましな今日であろう、
今日よりよき明日であろうと、日々誠実に努める。
その弛まぬ作業、地道な営為、つつましき求道に
私たちが生きる目的や価値がたしかに存在する。

生きていくことは苦しいことのほうが多い。
ときに、なぜ自分だけがこんな苦労をするのかと
神や仏を恨みたくなることもあるであろう。
しかしそのような苦しき世だからこそ、その苦は
魂を磨くための試練だと考える必要がある。

労苦とは、おのれの人間性を鍛えるための絶好の
チャンス。
試練を機会としてとらえることができる人、
そういう人こそ、限られた人生をほんとうに自分の
ものとしていける。

現世とは心を高めるためにあたえられた期間であり、
魂を磨くための修養の場である。
人間の生きる意味や人生の価値は心を高め、
魂を練磨することにある。

人生は心が思い描いたとおりのものである。
運命と因果律。
その二つの大きな原理がだれの人生をも支配している。
因果応報の法則のほうが運命よりも若干強い。
もって生れた運命でさえもー因果応報の法則を
使うことでー変えていくことができる。

人間は運命に支配される一方で、自らの
善思善行によって、運命を変えていける存在でもある。
因果が応報するには時間がかかる。
このことを心して、結果を焦らず、日ごろから
倦まず弛まず、地道に善行を積み重ねるよう
努めることが大切。

どんなときでも愚直なまでに真剣に物事に取り組み、
真正面から困難にぶち当たっていく。
それが成功するための唯一の方法であり、
私たちが日々心がけるべき原理原則といえる。」
(稲盛和夫著「生き方」)

すばらしい生き方をされている方の気品が感じられ、
また筋金入りの心のありようを感じます。

京セラの名誉会長。
その名は稲盛和夫さん。
みなさまもご存知だと思います。
昨年の12月にNHKの「プロゼクトX」に
出演されていました。

太陽の光を電気に変換する半導体で
紆余曲折の末、また試行錯誤の末に
製品化し、今では家の屋根に
太陽光発電として取り付けられています。
その陣頭指揮をとった人でもあります。
世界中の人がこれまた恩恵を蒙っています。

京都賞を毎年、世界で活躍され人に
また、すぐれた業績を残された人に
内外問わず表彰されています。
自分のマネーからです。
母校の鹿児島大学にも寄付された人です。

その方が「生き方(サンマーク出版)」と本を
2004年7月に世に出されました。
とてもすばらしい本で、みなさまの中にも
読まれた人がいると思います。

熱心にやっていると、人はちゃんと見ています。
彼が鹿児島大学を卒業して、最初に入社した会社は
業績もかんばしくなかったのですが、
それでも一生懸命やって、彼の開発したセラミックの部品が
アメリカで認められ、そして日本の大手企業の
家電のメーカーにも認められると、会社の業績も
良くなって行きました。

彼も会社の重要の職に就いていくのですが、
最後は会社を去り、自分の会社を創立する意志を
表明すると、前の部下達が一緒について行くことに
なりました。
会社設立の資金も提供する人が現れ、
現在の京セラを創立しました。

熱心にやっていたら、思ってもいなかっ人の
応援や手助けという僥倖に恵まれたという
好例です。
中には本を読んでない方もおられると
思いますので、次回ポイントを紹介します。

自分は比較的、本を読むほうだと思っています。
好きなのかもしれません。
高校生の時に、吉川英治さんの「三国志」を
むさぼり読んだことがあります。
それ以来、諸葛亮孔明を尊敬してきました。

また、初めて邱先生の本を読んだのは
27歳の時でした。
「奔放なる発想」という本でした。

工業製品のおしも押されぬ輸出国になった
日本と、農産物の輸出国になっていた
アメリカの状況を見て、先生はアメリカは
「偉大なる発展途上国」だと形容されました。
まさに目から鱗が落ちた気持ちになりました。

それからというものは、先生が書かれた本は
大抵は読みました。
中には本屋さんで立読みしたものもあります。
時代を見る目、世の中の流れを見る目には
超一流のものがあります。
目のつけどころが違います。

こういった目の落としどころは、株の目、
事業の目といった観点から、本も出版され
世の人に、また前途ある若者に多くの勇気と
夢と希望を与えて来られたのは
ご承知の通りです。
まさしく世界の思想家であり、人類にとっても
至宝の人でもあるのです。

一年で中国での事業を多く起こされる人は
世の中を注意深く観察され、なにが隙間なのか、
うの目、鷹の目で見ておられます。
その目の正確さは、衆目の一致するところです。
読者のなかにも恩恵を蒙った人が多くおられると
思います。

次に私が良書に出会ったと思った人物に
京セラの元会長であった稲盛和夫さんが
おられました。
次回に彼の優れた人生の考え方を
紹介しようと思っています。

みなさま、こんにちは。
虹原太助です。
「戸田ゼミ通信」を毎日、拝見しておりましたが
このたび投稿する機会を得ました。

そういったことで今日から、
こちら「戸田ゼミ通信」で コラムを連載
していきます。

さて、ここ数ヶ月は日本株が高くなってきており、
海外の投資資金、また国内の投資資金が
国内の株式市場に流入しています。
今後どうなるか注意深く観察しなければならないと
思っています。

一方で中国にも世界中から資金が集まってきており
年成長率が年8%とか9%もあります。
元が7月21日に2%切上げになりました。
更に切上げを求められていると新聞でも
報道されています。

邱先生もコラムで中国が世界最大の消費市場に
なるであろうと書かれています。
そのうち世界のマネーが洪水のように押寄せるで
しょうが、その時に備えて、また待構えて、
中国株で網を張ったら,たくさんの魚が獲れるで
しょうね。

こういったことで今まで私が実際に投資して
良かった所や失敗した事柄や
本を通して、これは役に立つと思った
人生の緒先輩の知恵や言葉を
織り交ぜながら 筆を進めることにしました。

読者のみなさまにすこしでも参考になったら
幸いだと思っています。
どうぞよろしくお願いします。

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